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【お悩み】母親の汚部屋癖が治りません。物だけでなく色んな扉前に家具を配置し塞いでしまうことが嫌でたまりません。

相談者の代わりに本日は自身の経験により汚部屋に詳しいという金子さんにお話をお聞きました。

汚部屋に詳しい金子くん

この、家具で封鎖するタイプの汚部屋、実は私の母親もそうだったんです。結婚して実家を出る頃には、それぞれ三部屋ずつの二階建ての家が、玄関から居間までの2ヵ所しか使える扉がありませんでした。私は風水を気にするほうだし建築物などに対する敬意があるので、家を自分流に崩す人が全く理解できませんでした。いきなり重い話で恐縮ですが今は絶縁してます。それぐらい無理です。

この記事から分かること
  • 汚部屋は初めは親のリサイクル等の趣味から始まる
  • 目に見えて明らかな貧困家庭ではない
  • 徐々に家中がリサイクル品であふれ返り、普通に買える値段の食器まで中古になる
  • 生理的な嫌悪感などで健全な日常が阻害され子供が引きこもりがちになる
  • いただきものも人とのやり取りではなくあくまでも物が目的である
  • 手に入れた中古品は結局手放せずほぼすべて売る時期を逃して廃棄品になる
  • 汚部屋を指摘するとヒステリックに激怒する
  • こうした家庭では子供の教育が犠牲になりやすい

部屋に物を散らかしたり収集癖があるという例はよくありますが、家を”当たり前に使うことができない”という点がタイトルのお悩みと共通しています。差し支えなければもう少し詳しく話を聞かせてくださいませんか?

汚部屋の謎。『おまえが悪い』と謎理論で迫られる

汚部屋に詳しい金子くん

もちろんです。はい、母親には収集癖もありましたね。高値がつきそうなものに目がなく、最初はその趣味から始まったんです。しかし日常に使えそうなガラクタにまで手を広げ出したあたりから本格的におかしくなりました。戸を塞ぐのは物を置きたいからという動機だったはずが、徐々に『使う部屋が多いとお金が掛かる』『おまえが悪い』『嫌なら出ていけ』みたいに10年ぐらい掛けて次第に変わっていきました。

10年も耐えたのはすごいですね…。お母様はリサイクルの趣味を楽しむ中で特に生活費に対する価値観が変化していき、最終的には『縮小するほどお金が掛からない』というような結論から、誰かを邪険に扱うようになっていったと言う印象を受けます。

当時お母様のこのようなリサイクルの趣味に対して何か感じたことはありますか?

汚部屋の謎。どんどん品性もなくなる

汚部屋に詳しい金子くん

リサイクルショップなどは悪いことだとは思いません。いくらで査定されたか明細を見るのはワクワクしますし、誰かがまた使ってくれるというのはリサイクルの醍醐味です。ただうちの親は外とか他人の住宅でも売れそうな物を見ると口に出したりと見境がなくなり、それはないんじゃないかと感じる事が増えました。明らかに未使用ではない日用品などが家に溢れかえっていると生理的にくるものがあり、会話も減っていきました。それが原因かわかりませんがその頃私は過呼吸を患ったり引きこもりになってました。

なるほど…誰かの役に立つかどうかという視点が薄く、単に売れるかどうかということや自分が得をするかということでいっぱいだったのですね。また、お母様なりに質素な生活の良さ気付き、価値観が極端な潔癖に変わっていっただけでなく、自分と異なる考えの人を受け入れられなくなったとも考えられますね。

汚部屋の住人のイメージ(イラストACより)

そうしたご家族と生活を長く共にすることで、感覚が伝染することがあります。金子さんは引きこもることで自分の生き方を必死で守っていた時間かもしれません。

汚部屋の謎。買えるものもなぜか中古品になる

そこまで中古品があふれているのは、まさかどこかから持ってきてしまったものとかではないですよね?高値で売れそうというのは例えばどのようなものですか?使用済みの日用品のことも知りたいです。

汚部屋に詳しい金子くん

盗難とかはなかったようです。欲しいものがあると構わず交渉しに行ってしまうんです。ほとんどは町中にある商店街の古い店舗とかですが、使わなくなった広告や宣伝用グッズのようなのものや不用品をタダでくれることもあったようで、それでエスカレートしていきました。使用済みの日用品については、食器とかが主になりますね…。ブランドとかではなく、庶民的なものです。夕飯とかに使われてると結構きつかったです。子供のころは吐き気を堪えながら食べました。

それはキツいですね…。一般的な食器が中古品というのは、よくよく考えたら確かにすごく不思議に感じられます。エスカレートした収集癖はある種リサイクル品の交渉の成立感がお母様の成功体験となったからだと思いますか?

汚部屋の謎。物にしか関心がない

汚部屋に詳しい金子くん

私の母親は人とのあたたかい関わりで都度終わるのではなく、あくまでも最終的には物に執着していました。しかも高値で売れそうなものでも結局手放せなくて売り時を逃し家は廃棄物の山になりました。二階のトイレもモニュメントみたいな物で塞がれて、とにかく憤りしかありませんでした。ある日、帰り道にふと外から見たらそのトイレからあたかも人がこちらをジッと覗いてるかのように見えました。風水を信じる身からすると、『あ、この家って実質もう終わってるんだな』、と思い、悲しい気持ちで家を出る決意が固まりました。ゴミ山は日当たりや湿度にも影響して夏場は住めないぐらいゴキブリもいました。

話しにくいことを打ち明けてくれてありがとうございます。10年という長い時間を掛けて家がまるで幽霊屋敷化してしまい、ご近所や対人関係にも支障をきたす兆候が見えたような気がして、落ち着いて過ごせる家ではなくなってしまったのですね…。

汚部屋の謎。人への尊重もなくなる

汚部屋に詳しい金子くん

まさにその通りです。錯覚というのは意外に侮れません。幽霊ではなくとも意図しないものができあがりかけてるという点で、私ならすぐに改善しますね…。ちょうどその時ストーカーに遭ったりもしていました。母親がリサイクルに病的にハマるようになってからは、母親自身も異常にしつこくなりました。物に対する「まだ使える」の精神が、「こいつにはまだ食いつける」のように人の考えも尊重できなくなったようです。風水を信じる身からすれば家の管理の仕方が勝手に私に伝播し人生を破壊されかけていたとしか言い様がありません。しかし母親にそれを指摘するとヒステリックに怒り出すので面倒だったし、結婚も決まっていたのでそれきりになりました。

幸い良い方とご縁があり、大きなトラブルなく家を出られたことは幸運でしたね。その家でリサイクルショップを開いたほうが登場人物全員が穏便に済んだのではないかと思ってしまいますが、そうした話は出ていましたか?汚部屋やその住人についてあまり情報がないなかで興味深い話を聞かせてくださりありがとうございました。

汚部屋の謎。家族の形へのこだわりから始まってる可能性が高い

汚部屋に詳しい金子くん

とんでもないです。参考になるかわかりませんがうちの母親は昔ライフラインも整備されてなかったような超田舎の出身なんですよ。心理とかの詳しいことはわかりませんが本能的に名残があったり上京してから生まれ育った故郷や生活を否定したくない気持ちが強くあったようです。そうした中で親の考えを全く疑わずに育った私は、実は義務教育を卒業するのすら苦労したんです。子供たちには同じような思いをしてほしくありません。

いわば洗脳状態のように犠牲の精神が連鎖していたということですね。このような時、まず失っていくのは子供たちへの教育だと感じられたのですね。

汚部屋に詳しい金子くん

先ほどの質問ですが母親は手に入れる段階から売り物として割りきってなかったし、すごく怒るのでショップの経営は難しかったと思います。ゴミ屋敷の人ってなぜか大抵キレてますよね。

そうですね、子供は明確に親の価値観の影響の中で生きてます。関係ないかのようにキレるというのは無責任だなとほとほと呆れますね。

ご自身の過去を振りかえるだけでなく、その中で得た貴重な学びを共有してくださり、再度感謝いたします。

この記事のまとめ

汚部屋は昨今単なる面白いコンテンツと化しており、その心理については詳しく語られていません。

その多くは日常の中での貧困に対する軽い強迫感や不安が原因とされていますが、金子さんの例では最初は前向きにリサイクルの趣味を楽しんでいたお母様の心境が徐々に悪化していき、最後は家は封鎖状態になり、生活も破綻しかけお金を守るために家族を追い出すようにまでなってしまいまったということです。

金子さんは途中で精神的に苦しくなり引きこもりを経験したり、学校を卒業することさえも苦労したという気持ちを率直に語ってくださいました。本来なら行政的な指導に繋がる場面でもあるかもしれませんが、昔は各家庭にもそれぞれの文化や習慣があり、知っていてもあえてお互いに触れないということもよくありました。

最近は近所のかたが異臭や異変に気付いて迷わず通報するということも一般的になりつつあり、汚部屋を取り巻く環境も変化しています。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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はじめまして。私は不登校訪問支援カウンセラーとして活動する山本です。ホットチョコレートオンラインは医療や福祉とは異なる立場から専門的でありながらも構えずに相談できる話し相手として、オンラインカウンセリングと訪問支援サポートを行っています。お気軽にお問い合わせください。